毎日のように、大人のレッスン、子どものレッスンしています。
今日は中学生レッスン。
一つは、手毬を完成。
この、美しい幾何学模様を、
1次元の糸で表す。
微妙な、針の入れ方とか、
バランス感覚とか、
美的感覚とか、
手が賢くならなきゃできない。
これって数学???
って思うかもしれないけど。
無意識のうちに、
算数・数学のセンスを磨いています。
そして、もう一つのレッスン。
後半部分は粘土造形。
粘土は、陶芸用粘土を使っています。
自然のもので、
手入れをしてあげないと乾燥してしまう。
でも、変なものが入っていないから、
ベタベタしない。
粘土に触っていることそのものが、気持ちいい。
落ち着く。
癒される。
指示に従って粘土に触れていると、
知らず知らずのうちに、
形が「育って」いく。
粘土で「完璧な形」を仕上げるのは、永遠の課題です。
だって、完璧なんて無理だもの。
それでも、みんな、
完璧目指して、
限界を打ち破ろうと、
むちゃくちゃ頑張るんです。
人間の性分でしょうかね。
でも、ある時点でやめる決断することもとても大事。
完璧ではないけど、納得できるまでやること。
そして、自分なりに自分に合格点をあげられるまでやること。
よくありがちな、現代の日本の女子中学生は、
最初、
「やだーーー。ベタベタして手が汚れて気持ち悪ーーーい」
と言っていたけど、
いつの間にか夢中になって、
おしゃべりするのも忘れて、ひたすら作業をしてました。
「なんか、可愛くなってきたーーー」
そう。
一生懸命力を注いだものには愛着が沸くのです。
皆さんの子供たちは、
愛着が沸くくらいの作品を、
算数や数学で作り上げる機会がありますか?
そのくらい本気になれる作業を、どうかさせてあげてください。