こんにちは。
石川華代です。
コロナ。コロナ。
もう、ニュースをみても、そればっかりですね。
嫌なニュースが多いので、
数少ない、心があたたまるニュースをみてゆるゆるしています。
昨日のエリザベス女王のスピーチもよかったなあ。
胸がいっぱいになりました。
イギリスの切り花農家の青年が、
「ロックダウンになっても花は育ち続ける」
と言って、
花の世話をつづけ、花束を作り、
医療現場などに届けているニュースも見ました。
ロックダウンでみんな家にいるから、
我が家のまわりのお家の庭も、
いつもよりずっと手入れされていて植物が生き生きしています。
さて、
このコロナ。
私たちはコロナから何を学ぶのでしょうか。
パンデミックで、
治療方法も治療薬もない。
ワクチンもない。
これまで、人間は、
病気があれば、その症状を抑える薬を開発し、
それを投与することで解決とみなしてきました。
ワクチンを使うことで予防し、
それで、病気を克服できると信じてきました。
その一方で、
人間の自然治癒力や免疫力、耐性が弱っていく。
それでも、
人間は、薬で克服するからいいのだと。
全く同じことを、
私は教育にも見るのです。
パソコンが使えなければ困るからと、
小さなうちからパソコンやプログラミングを教える。
入試に受からなければいけないから、
入試対策の演習を次々とさせる。
それは、病気の症状に薬を使うのと同じ。
パソコンの使い方を習ったら、
習った技術は使えるようになる。
表計算だとか、ワードだとか、フォトショップとか。
子供達が大人になるころには、
古びた技術になってしまうような技術を、
大事な子ども時代を使って習得する。
人間には、自ら学ぶ力があります。
自ら、育つ力があります。
自ら、問題を解決する力があります。
自ら、ものを作り出す力があります。
変化がおきたとき、
何かトラブルがあったとき、
困難にぶつかったとき、
その解決の仕方とか、
それを乗り越える力とか、
それこそが大事なこと。
それこそが一生使える力。
医療で言えば、ワクチンや治療薬よりも、
人間本来の免疫力とか自己治癒力を育てること。
子どもの教育でいえば、
パソコン技術を教えるよりも先に、
ものを認識する力、
言葉のちから、
考える力、
ものを作り出す力、
そんな、人間の基盤になる力を育てること。
そんな基盤ができていたら、
新しい技術が出てきたって、習得できる。
そんな基盤がないまま、
パソコン技術を習っても、
その技術がすたれたら、使い物にならない。
このコロナウィルス、パンデミックで、
人間は、何を学ぶのでしょうか。
今までと同じように、
もっとワクチンや治療薬を開発して、
地球や自然・・・それから神までも制覇する!
・・・というような行動を続けていくのか、
それとも、
何があっても乗り切っていけるような、
人間本来の力をつけることに目覚めるのか。
人間の力を、
問われていると思います。
この状況をみていて、
あああ。
シュタイナー教育は、過去100年、
何があっても乗り切っていけるような、
人間本来の力を育てるような教育をしてきているのになあ。
世界に1000校以上のシュタイナー学校があるけれど、
人間の意識改革をするには、
シュタイナー教育がもっと広まって欲しい。
・・・とため息をつきたくなります。
そういう教育が現に存在するのだから、
今いるこどもたちに、
シュタイナー教育から学びつつ、
できることを一つ一つ実行していく。
それは、
今すぐにできることです。
近くにシュタイナー学校が開校するまで待つ必要もないし、
シュタイナー学校に入れるように引っ越す必要もない。
いつか、ではなく、
今の休校中からでも始められること。
大人が始めたら、
子どもが変わり出す。
こんな状況だから、
危機だからこそ、
人間が変わるチャンスだと思います。
(危機をチャンスにできなかったら人間は変わらない・・・)
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こどもたちに、シュタイナーの算数を。
我が子にも、教室の生徒さんにも。
シュタイナー算数教育 教師養成コース
Steiner Maths Teacher Training (SMTT)
学びのチャンスを、
逃さないでくださいね。