カリフォルニアのシュタイナーカレッジに留学中。クラスメートにとても聡明な若いアメリカ女性がいました。思考の明確さ、創造力の豊かさ、感性が豊かであること・・・他のクラスメートとは群を抜いているというか。
彼女、大学では物理学と心理学を専攻したのだそうです。
それを最初聞いて、
「え、そんなことできるの? 物理学と心理学では分野が違うじゃない」
と言ったわたしに、彼女は首を傾げて言うのです。
「え、だって、すべては繋がっているじゃない」
彼女、わたしがなぜ不思議がるのが分からなかったんですね。
でも、わたしとしては日本の大学制度を考えて、物理と化学とかならまだしも、物理と心理を「専攻」っていうのが、システム上可能なのが不思議でした。
シュタイナー学校では、全ては繋がっているという価値観のもとに教育が行われています。
彼女は、シュタイナー学校卒。
まさしく、その存在そのものが、違っていた。
優秀っていうだけではなくて、ものごとを総合的に見る力があった。そして、彼女は自分の弱さも見せるのも恥ずかしがらなかったし、できないことがあることや、悩みがあることも、否定せずにまっすぐに生きている・・・そんな姿勢が衝撃的なほど素敵でした。当時、彼女は若干22歳。
わたしはその後、7校のシュタイナー学校に関わってきました。
高等部の先生などは専門性が求められるのですが、人材のこともあり、また先生の能力が多彩でもあることもあり、1人の先生が2〜3教科かけもちしていることもよくあります。
でも、大抵は似たような教科をかけもちするのです。
物理と化学、数学と物理、歴史と地理、歴史と心理学、フランス語とドイツ語・・・など。
で。
今の学校にきてびっくりしました。
A先生:数学と美術史 担当
B先生:数学と体育 担当
C先生:数学と音楽 担当
高等部の数学の先生3人の個性と才能の豊かさ!!!
美術と数学がつながっていることも、数学と音楽が繋がっていることも、数学と人間の体・健康・体育が繋がっていることも、当たり前なんです。
でも、それを高校生に教えられるレベルまで身につけている(体に染み込んでいる)先生って。
この先生たちの授業は、美しくて豊かなものに違いない!
わたし、本気で、この先生たちの授業を受けたい!・・・って思いました。
(あ、その前にドイツ語習得・・・ですね。はい。汗)
数の規則性、関数、数列・・・そしてこのスパイラルの形
全部つながるから、数学が見える。
面白くなる。