ドイツのシュタイナー学校の校舎って、立派なシュタイナー建築!・・・というイメージがあります。イギリスは、古い大豪邸をリモデルした校舎が多かったですが、ドイツはさすがに立派なシュタイナー建築の校舎が多いですね。
ちなみに、今学期からお世話になっているヒルデスハイムの学校の校舎はあまり立派ではありません。
工芸校舎、幼稚園校舎、アフタースクールの校舎はシュタイナー建築で建てられました。
校舎を拡張しようとしたとき、たまたま隣接していた公立学校が移転。その学校の土地と校舎を買い取り、学校のメイン校舎として使っています。
だから、普通の、しかも、ひと昔前の味気ない校舎です。(昨今のドイツでは、小中学校も校舎が立派なんですけどね。)
よくありがちな直方体の建物から、少しでも直角をなくし、居心地の良い教育空間を作り出す工夫はしてあります。
でも・・・、裏から見ると、いかにも古い中学校校舎!・・・みたいな感じです。
でも、この学校は、こうやって公立学校を買い取ったので、借金がないのだそうです。
ドイツと言えども、他の学校は、立派な校舎をたてるためにはどうしても借金せざるを得ず・・・。借金苦で運営が大変な学校も多いとか。
校舎も人材も教材教具も・・・いろんな意味でお金がかかる学校運営。立派な校舎は素敵ですが、何が大事かを見極めてうまくバランスをとること。何が大事かは、学校によって違うと思います。それぞれの学校が、理想の学校を創るために工夫しています。完璧な学校などどこにもない。だからこそ、愛すべき学校だとも言えるのではないでしょうか。