こんにちは。
石川華代です。
今日(12/6)は、聖ニコラスの日。
世界各地のシュタイナー学校では、
この日に、
聖ニコラスと
ニコラスに付き添ってくる、
ボロを身にまとったクランプス(いろいろ名前があるみたい)が、
教室に訪れます。
ニコラスは、
子どもたちにみかんなどの小さなプレゼントを渡し、
子どもひとりひとりにメッセージを伝えます。
クランプスはいたずらっ子で、
ニコラスの周りで子どもをからかったり、
いたずらをしています。
私も、
カリフォルニアのルドルフ・シュタイナー・カレッジにいたころ、
聖ニコラスの思い出があります。
ロナルド(先生)がふんする聖ニコラス。
その周りをとびまわる、クランプス役Tさん。
私たち学生は、子どものように、
聖ニコラスに、
みかんをもらい、メッセージを受け取りました。
聖ニコラスから私へのメッセージは、
私が悩み苦しんでいることに共感し、
励ますメッセージでした。
たまらなくなって、
涙ボロボロ流しました。
みかんが涙でぐしょぐしょに濡れてしまいました・・・。
あの時の聖ニコラスの言葉は、
いまだに忘れません。
その言葉に、ロナルドのあたたかい愛があったことも。
そんな聖ニコラスの日。
シュタイナー学校ならではのものかと思いきや・・・
ドイツでは、
普通に誰でも、
シュタイナー学校じゃなくてもある行事。
子どものいる家に、
聖ニコラスがやってきて、
子どもたちの靴の中に、ちいさなプレゼントを入れていきます。
ドイツでは、
シュタイナー学校でやっていることは、
民族の伝統に根ざしているものだと感じられます。
伝統や文化があって、
そこに寄り添うような形で、
学校行事が行われてきた。
それが、
ドイツの外へシュタイナー学校が伝わった時、
「シュタイナー学校での特別行事」として、
伝わった。
その結果、
シュタイナー学校だけでしかやらない行事が、
世界各国あちこちに。
それはそれで素敵なことだけど、
やはり、
自分の国の文化ほどは、
深く感じ取れないものだということも、
私は身に染みて感じています。
でも・・・
贅沢なことはしなくていい。
みかんひとつと、
心からのメッセージ。
そんな小さな「贈り物」を、
子どもたちに伝える特別な日があるって、
素敵なことですね。
大事な人に、
ちゃんと心を伝えていきたい。
それは、各国共通の、愛の表し方。
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